タイプ:ニンフェット型MMS(MMS type NYMPHET)
素体名:ナボーカ(NABOKA)
固体名:コアントロー(Cointreau)
概要:
一個人によるハンドメイド武装神姫。作者とオーナーは同一。
フェイス部分にアマチュア神姫パーツディーラーF-Faceのプライマリ001アルフェニム(小加工)、コアユニットおよび素体にオフィシャルのNAKEDモデルを流用しているほかは、すべて手作りの部品で構成されている。
AIもフリー素材やウェブ公開されているプログラム、参考書等を用いて作者本人が組成を行っており、モデルとなった神姫がいない。ただしやはり素人によるプログラミングのためか一部にミスがあり、正常に起動はしたものの、オフィシャルの神姫よりも初期段階で卑猥になってしまっている。
具体的には通常、オーナーの年齢などで規定され(いわゆるチャイルドロック)、また育成次第で変動するはずの倫理レベル(オーナーが成人しており、かつそのような目的で育成した場合擬似的な性行為も可能になる)が最初から振り切れており、卑猥な発想、卑猥な発話を平気で行う。
要するにこのままではセンターに赴いてバトルに参加することはおろか人前に出すことすらはばかられるため、応急的措置として外出する際や他人とコミュニケートする時には発話機能を切って言葉を話せなくしている。
起動後のリプログラムはリスクが高く(どこをミスったのかオーナー本人さえ分からない)、また卑猥である以外はいたって普通に活動しているためバグではなく個性とみなされ、かつ、イベント配布を目的としたアマチュアコアユニットという扱いでもないため公式によるサポートが受けられない。よって性格的な問題はこのまま放置される見込みである。
パーソナルネームは『コアントロー』であるが、MMSの起動手順上名づける必要があるため付いているだけである。ナボーカタイプは彼女一体のみなので、オーナーももっぱら「ナボーカ」「なぼ子さん」と呼んでいる。
武装について:
ナボーカの武装はすべてのオフィシャル武装神姫に共通する「人型もしくは人型の機能を拡張する武装デザイン」にはなっていない。装備状態は半人半怪物の異様なシルエットとなり、戦術も「格闘型」や「射撃型」など在来のカテゴライズにおさまらない独特のものとなる。
「非人型によるより高次元での戦況適応」をテーマにしており、「装備状態がナボーカにとっての素体状態」という奇抜な発想から来ている。固定された武器がほとんど無いのもそのためで、バトル時はこれにさらに個々の武器を取り付けていく。
人間型の関節可動システムに準拠しないため、純正武装よりも多くの訓練期間を必要とする。
部品概要:
・複合リアユニット ウイングアーム“ウラヂーミル”
ナボーカの高次戦闘適応力の要となるパーツ。武装のシルエットは異様であるが、構成は既存の神姫に多く見られる背部武装依存のスタンダードなタイプである。
本パーツはリアウイングAAU7に匹敵する飛行機能を持ちつつ、各部に可動関節を配することによって変形次第でチーグルのようなサブアームとしても使用できる。変形といっても形が明確に分けられられてはおらず、状況に応じてフレキシブルに動かす。「ウイングかサブアームか」ではなく、「ウイングでサブアーム」である。
各部にジョイントが配されているので、さらに武器を搭載することができる。
・1.0mmスパイカー
ウラヂーミルの手のひらに内蔵された、ナボーカ唯一の固定射撃武器。相手に突き刺さった後貫通しないスパイク弾を高初速で連射する機銃。弾の性格上射程が短銃系統以下で、命中精度も良いとはいえない。それらのデメリットを高い発射サイクルで補う、いわゆる「ばらまき系」の武器である。
ターゲットの後方に壁などがあった場合、串刺しにすることもある。
・補助推進器“アーダ”
二の腕ジョイント部分から腕を丸ごと交換するスラスター。本体部分と整流器を兼ねたロック部品からなる。
手持ちの武装が一切使用できなくなるが、代わりに軽量化と大きな推進力を手に入れた。肩関節は生きているので、三次元推進ノズルとして用いることができる。
・ホーンディフェンダー“マルゴ”
複合樹脂で作られた防御用装甲パーツ。山羊の角のような意匠のため、おもに後頭部の汎用ジョイントに装備する。
片方が途中で折れているのはデザインである。
・レッグユニット“マーシェンカ”
鳥を模した逆関節の脚部パーツ。つま先で物を掴むことができ、“アーダ”の装備で失われた素体腕の代わりとして機能する。かかとの部分にジョイントがあるので、拡張性も向上している。
・エルロンヘッダ“プニン”
飛行時における安定、機動補助のためのエルロン。マルゴの代わりに頭部に装備する。翼端にジョイントがあるので、ここにも武器を装備できる。
・レッグアセンブリ“シーリン”
プニンと同じく飛行補助のための尾翼パーツ。蝶の後翅のような形が特徴。主に大腿部拡張ジョイントに装備し、プニン、および後述の“ローラ”と併用する。
・補助推進器“ローラ”
大腿部から下を丸ごと換装するスラスター。マーシェンカの代わりに装備し、多くはシーリンと併用する。
武装状態:
ハーピィ・スタイル
ナボーカの基本となる武装状態。空中戦、地上戦双方に高いレベルで適応する。
ウラヂーミルを折りたたんだ時を収納体勢、写真のように横に広げウイングとして用いる時を通常体勢、肩基部関節を展開しウラヂーミルをサブアームとして使う場合を地上戦闘体勢と呼ぶ。ただしこれらの呼び名は便宜的なもので、どこからが通常体勢でどこからが地上戦闘体勢なのかという分け目はない。
バトル時にはこれにさらに各種武器を追加する。
クストゥス・スタイル
四肢をすべて補助推進器に換装し、翼パーツであるプニンとシーリンを装備した、空中専用の武装状態。全体が一個の飛行機械として機能するため、在来の飛行型神姫を凌駕する空中性能を有する。
ただしハーピィ・スタイルにあった汎用性は失われており、この状態では地上に降りることもできない。
離陸には専用のカタパルトを使う。
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